前回に引き続き、群馬県渋川市でバイオマス発電の実践と研究をされている、フォレストエナジーの大久保様にインタビューを行いました!
- インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
- ①フォレストエナジーの発電事業。カーボンニュートラルを超えるカーボンマイナスとは?
②フォレストエナジー 渋川市の廃校を利用した研究施設。赤城山を臨む絶景の廃校が生まれ変わる!
③フォレストエナジーの発電機VOLTER。北欧の最新発電機の秘密に迫る!
④災害時に大活躍!地域に根差した小型発電機VOLTERの活用方法とは?
前回は、フォレストエナジーの発電機VOLTERの特徴や活用シーンについて、お話を伺いました。今回は、災害時にどのように役立てることが出来るのかを伺いました。
前回記事の続きなので、まだの方は是非そちらから読んでみてください。
大久保様のご経歴
慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。住友林業株式会社にご入社し12年間の勤務後、渋川市に移住しVolterのセールス・エンジニアとしてフォレストエナジーにご入社。
静岡での大規模停電が発生
私は現在静岡県に住んでいるのですが、先日の台風(台風15号)で、私の家は断水してしまいました。
また、自宅前の道路は写真のように完全に冠水してしまいました。
それは大変ですね。
ご家族の皆さんは大丈夫ですか?
はい。幸い家族みな健康面に影響はありません。お気遣いありがとうございます。
ただ、鉄塔が倒れた事が原因で、静岡市の広域で停電が起きていました。
VOLTERのように地域に密着した発電機があれば、こういった時にも安心だなと思いました。
そうですね。実際、避難所で非常用電源を兼ねてVOLTERを導入頂く事例も増えてきました。
VOLTERは、燃料の木質チップがある限り稼働できます。
災害時にも役立つと思います。
それだと安心です!
静岡市にもVOLTERがあれば良かったのですが…。
そう言ってもらえると嬉しいです。
しかし、静岡市のように水害が発生した場合は注意が必要です。チップが水浸しになってしまうと、乾燥するまで発電に使用できません。
万能ではありませんが、災害時の対策の1つとしてお役に立てるのではないでしょうか。
VOLTERが災害時に有効
先日、研究所にお邪魔した際に、VOLTERの実物を見せて頂きました。発電設備ということで大きな物を想像していましたが、実際はかなり小型であったなと強く印象に残っています。
他の発電設備と比べて、VOLTERは小型な発電機なのでしょうか?
非常に小さく、駐車場1台のスペースに全ての装置が収まっています。
はい、材料の木質チップが供給できれば、どこでも設置が可能です!
避難場所の緊急電源となる
再生可能エネルギーの課題として、発電量が不安定であるとよく言われます。例えば太陽光や風力発電は天候に左右されてしまいます。
木質バイオマス発電も同じなのでしょうか?
他の発電方法と比べると、発電量は安定していると言えます。VOLTERの場合、発電の材料は木質チップです。事前に溜めておくことが出来るので、安定してエネルギーを作ることができます!
是非そういった場所にエネルギーを作り出す設備として、当社の方でご協力させていただければなと思っています。
まとめ
フォレストエナジーの大久保様へのインタビューシリーズも、今回で最終回です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
インタビューだけでなく研究所のご案内など、大久保様には大変ご丁寧にご対応していただきました。本当に感謝しております。
最近何かと話題に事欠かない再生可能エネルギー。太陽光や風力を元にした今までの発電の弱点を補う、そんな木質バイオマス発電は今後も多くの方の役に立っていくことでしょう。
このような企業様へのインタビューを、今後も行っていく予定です。是非またお読みいただけると幸いです。