ワークマンプラス行列のイメージ

「まさかこの行列ってうちの店?」話題のワークマンプラス開店時のエピソードに迫る!【ワークマン様インタビュー③】

前回に引き続き、ワークマン広報部の鈴木様にインタビューを行っています。

インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
①ワークマンが歩んだ歴史。リーマンショックがオリジナル商品開発のきっかけだった?
②ワークマンの歴史を変えたある異常値…。バイカーからの熱烈な支持を集めたある商品とは?
③「まさかこの行列ってうちの店?」話題のワークマンプラス開店時のエピソードに迫る!
④ワークマンシューズ・ワークマンプロ そしてキャンプ用品販売など、新しい取り組みが目指す道
⑤ワークマンを支えるアンバサダー制度。無報酬でも続く理由
⑥広報部の鈴木さんに聞く!いま、おすすめしたい3つのオリジナル商品(シリーズ)とは?
⑦ワークマンは10年後にどうなっている?ワークマンプラスやワークマンプロの店舗数は?

前回は、ワークマンのPB(プライベートブランド)商品が一般の方にも知られるようになったきっかけについてお聞きしました。今回は、そのようなPB商品の売り上げを一気に伸ばしたワークマンプラスの出店秘話について聞いてみました。

前回記事の続きなので、まだの方は是非そちらから読んでみてください。

ワークマン広報部鈴木様とのインタビュー風景

鈴木様のご経歴
2009年に新卒で株式会社ワークマンにご入社。現在14年目。
店長職経験後に様々な地域のSV(スーパーバイザー)として活動。その後、広報部に移り、現在は広報部チーフを務める。

ワークマンプラス出店の経緯

U委員長_吹きだし用
U委員長

最近、ワークマンプラスとかワークマン女子と言った新しい業態のお話を、メディアやSNSでよく見ます。どのような経緯でスタートしたのでしょうか?

鈴木さん

実は2016年に3つのPB(プライベートブランド)を立ち上げました。

FieldCoreというアウトドア系に特化したブランド・Find-Outというスポーツ系のブランド、AEGIS(イージス)という防水系のブランド。

ワークマンの3ブランドのロゴ
ワークマンの3ブランドのロゴ
鈴木さん

これはもう売れるだろうと思っていたんですが、前年比3~4%という結果でそれまでとあまり変わりませんでした

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U委員長

そうだったんですね。それはショックですね…。

鈴木さん

はい、3ブランド出したのに「あまり伸びないな」というのが正直な感想で、そもそもワークマンがこういう商品を出していることを知らない人が多いのかなと考えました。

女性なんかは特にそうだと思うんですけど、家の近くにワークマンがあるからといって、中へ入ろうって思わないんじゃないかなと。

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U委員長

確かに、少し前のワークマンのイメージだとそうかもしれません。

鈴木さん

そうなんです。そこで、ワークマンっていうものを知ってもらうために、2018年にワークマンプラスという新しい業態の店舗をショッピングセンター(ららぽーと立川立飛)に作りました

ワークマン 町田街道金森店
それまでのワークマンは、このような路面店のみ出店していた
鈴木さん

コンセプトとしては、ショッピングセンターであれば女性やファミリーでよく来てくれるかなと。

そんな時にお店にふらっと入ってもらって「結構いい商品が置いてあるな」「あ、ワークマンに売っているのか」「私の家の近くにワークマンあるから今度行ってみよう」と繋がるといいなと考えました。

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U委員長

なるほどです。ワークマンに素敵な商品が置いてあることを知ってもらうために。

鈴木さん

はい、アンテナショップ的な扱いだったんですよ。なのでワークマンプラスは売り上げとかは一切気にしていませんでした。

当時路面店が大体1年間に1億円くらいの売り上げだったんですけど、ワークマンプラスは6000万から8000万ぐらい売れたらいいかと。

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U委員長

アンテナショップ!凄い分かりやすい例えですね!

オープン初日の反応

鈴木さん

もし赤字が続くようだったらすぐ撤退しよう、という結構軽い形で始めたんですけれども、それは嬉しいことに大行列で。

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U委員長

皆さんのその時の反応ってどんな感じでした?

鈴木さん

オープン初日まで私たちもまず行列なんかできることないと思ってたんで、結構和気あいあいとしてたんですよ笑

初日に施設の外に行列ができていたんですが、それを見ても「私たちではないな」と。
「近くのショップが何かイベントやるらしいよ」みたいな。

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U委員長

そうだったんですか!笑

それほど意外だったということですね。それが実はワークマンプラスへの行列だったんですね?

鈴木さん

そうなんです。そこでもうホントに急いで人員を配置したりとか、結構焦って準備しました。結果とても売り上げが順調でした。

それが2018年の9月でして、その後の2018年10月に新規に路面店でワークマンを出す予定のところを急遽ワークマンプラスにしてオープンしました。
そしたら、その路面店も大ヒットで。

U委員長_吹きだし用
U委員長

おぉー凄い!そのあたりからですかね?メディアなどでよく登場するようになったのは。

鈴木さん

はい。その効果で更にワークマンプラスが広がり、そこから既存のワークマンへのお客さんも増えていきました。

既存のワークマンはどうなる?ワークマン女子とは?

ワークマンのイメージを変えるような、おしゃれな商品を展開するワークマンプラス。ではこれまでの作業服を売っているワークマンは今後どうなるのでしょうか?続けて聞いてみました。

U委員長_吹きだし用
U委員長

メンバーのダブドリ現場主任(大工)さんがですね、「作業服を売っているワークマンが無くなったら困る」ということで、それを伝えてほしいと伝言をもらっています笑

そのあたり、実際どうなんでしょうか?

鈴木さん

結構皆さん勘違いされているんですけど、ワークマンとワークマンプラスの路面店は同じ商品を置いているんですよ。

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U委員長

あっそうなんですか!私も勘違いしていました。

鈴木さん

ワークマンは今までのワークマンとしてそのままで。ワークマンプラスは簡単に言うと、入り口から見て店舗の右半分を作業する方達向けの製品に、左半分を一般の方向けの製品をまとめています。

プロの方でも一般の方でも買いやすい店内にしているところがポイントです。

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U委員長

では、これまで通り、作業服などプロ向けの商品もずっと置いてあるんですね。

ワークマン女子

ワークマン女子のロゴ
U委員長_吹きだし用
U委員長

ちなみに、ワークマン女子という店舗も最近増えていますが、そちらも同様に作業服など置いてあるのでしょうか?

鈴木さん

いえ、ワークマン女子は作業服などのプロ向けの商品は置いていないです。

お客様が迷わなくなるように、ワークマン女子はPBを中心に置いて、店舗ごとの棲み分けを狙っています。

 

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U委員長

商品のみが異なるということでしょうか?

鈴木さん

いえ、レイアウトも工夫しています。例えば、女性客をメインターゲットにしているので、通路幅を広く取ってます。

働く女性だけじゃなくて子育てママさん達もそうですけど、ベビーカーが押してもすれ違えるような広さにしてたりとか、試着室を大きくしてお子さんがいても試着ができるなど、そういうところで女性に配慮した作りをしてます。

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U委員長

なるほどです。店舗ごとにターゲットを分けて、それぞれ最適化しているということですね。

鈴木さん

はい、作業をされる方の商品は今後も既存のワークマンやワークマンプラスで置いてありますので、そのメンバーの方もご安心してもらえればと思います。

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U委員長

そうですね!伝えておきます!笑

まとめと次回

アンテナショップとしての立場としてのスタートから、一大ムーブメントを起こしたワークマンプラス。当時のエピソードから、社員の方々にとっても意外な結果だということが分かりました。
まさに、このようなお話を聞きたかったので、個人的にはここだけでも大満足です…笑

また、「これまでのワークマンが無くってしまうのでは」と不安に感じる人も多いと思いますので、作業をされる方向けの商品は今後も無くならないというお話を聞けて、安心しました!

ワークマンプラス・ワークマン女子に続き、様々な新業態が登場しています。次回は、そのあたりについて深堀りしていきます!お楽しみに!

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>群馬県桐生市出身のメンバーで構成

群馬県桐生市出身のメンバーで構成

エンジニア・料理人・営業・大工などなど様々な経歴を持つメンバー
ただ一つの共通点は桐生市出身ということのみ

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