前回に引き続き、群馬県渋川市でバイオマス発電の実践と研究をされている、フォレストエナジーの大久保様にインタビューを行いました!
- インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
- ①フォレストエナジーの発電事業。カーボンニュートラルを超えるカーボンマイナスとは?
②フォレストエナジーの研究施設。赤城山を臨む絶景の廃校が生まれ変わる!
③フォレストエナジーの発電機VOLTER。北欧の最新発電機の秘密に迫る!
④災害時に大活躍!地域に根差した小型発電機VOLTERの活用方法とは?
前回は、フォレストエナジーが渋川市と取り組んでいる廃校を利用した研究所の運営について、お話を伺いました。今回はフォレストエナジーさんが使用している、発電機VOLTERについて、お話を聞いていきます。
前回記事の続きなので、まだの方は是非そちらから読んでみてください。
大久保様のご経歴
慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。住友林業株式会社にご入社し12年間の勤務後、渋川市に移住しVolterのセールス・エンジニアとしてフォレストエナジーにご入社。
VOLTERは小型の発電機
VOLTER自体の大きさは
高さ: 2.5m
長さ: 4.82m
幅: 1.27m
です。
そうですね。そのため、小規模な土地にもVOLTERを設置できるんです。
熱も含めるとエネルギー効率は高い!?
はい、発電に注目すると、エネルギー効率は決して良くないです。
ちなみに、既存の大規模な火力発電だと、約60%程度の発電効率です。
いえ、それがVOLTERの方が効率が良いんです。
ポイントは、熱としてのエネルギーです。
そのため、VOLTERの熱効率は56% あります。
つまり、電気と熱を合わせて、約78%の総合エネルギー効率ということになります。一方、大型の発電施設では、熱を使いきれず捨ててしまっています。
地域に根ざした運用ができる
では、VOLTERはどういったところに需要があるのでしょうか?
また、木材に関連する会社様とのマッチングも増えてきています。こういった会社様は再生可能エネルギーに取り組んでる事が多いです。
熱も含めたエネルギー効率がとても高いVOLTERと、相性が良いのですね。
フォレストエナジーさんの渋川研究所でも、排熱の活用をされているのですか?
私たちのところでは、発電で出た排熱を利用して、ビニールハウスでのイチゴ栽培を行っております。
近い将来、農家のビニールハウスの隣にVOLTERが置かれている時代が来るかもしれませんね。
まとめと次回
今回はフォレストエナジーさんが取り扱っているVOLTERについて、特徴や活用シーンをお聞きしました。
排熱も含めると、火力発電にも劣らない発電効率があるというお話、とても驚きました!カーボンマイナスでもあり、効率も良いということで、今後どんどん導入がされていきそうですね!
そしてVOLTERは、地域の非常用電源としても活躍が期待されているそうです。
次回はそのあたりについて、深堀していきます。お楽しみに!