②フォレストエナジー 渋川市の廃校を利用した研究施設。赤城山を臨む絶景の廃校が生まれ変わる!

②フォレストエナジー 渋川市の廃校を利用した研究施設。赤城山を臨む絶景の廃校が生まれ変わる!

前回に引き続き、群馬県渋川市でバイオマス発電の実践と研究をされている、フォレストエナジーの大久保様にインタビューを行いました!

インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
①フォレストエナジーの発電事業。カーボンニュートラルを超えるカーボンマイナスとは?
②フォレストエナジー 渋川市の廃校を利用した研究施設。赤城山を臨む絶景の廃校が生まれ変わる!
③フォレストエナジーの発電機VOLTER。北欧の最新発電機の秘密に迫る!
④災害時に大活躍!地域に根差した小型発電機VOLTERの活用方法とは?

前回は、フォレストエナジーが取り組んでいるバイオマス発電について、お話を伺いました。今回は、渋川市の廃校を利用して研究所の運用を行っている点について、「どうして渋川市だったのか?」「実際の研究所の様子」について聞いてみます!

前回記事の続きなので、まだの方は是非そちらから読んでみてください。

フォレストエナジー大久保様

大久保様のご経歴

慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。住友林業株式会社にご入社し12年間の勤務後、渋川市に移住しVolterのセールス・エンジニアとしてフォレストエナジーにご入社。

渋川市の廃校を活用して研究所を運営

フォレストエナジー渋川バイオマス研究所
フォレストエナジー渋川バイオマス研究所
R副委員長
フォレストエナジーさんは渋川市の廃校を活用して研究所を運営しています。研究所の概要を教えて頂けますか?
大久保さん

私たちは2014年に廃校となった旧上白井小学校を拠点としています。廃校を活用した経緯ですが、地域の方々からご提案を頂きスタートしました。

R副委員長
地域から声がかかり、始まった取組みだったんですね。
大久保さん
はい!渋川市とは「包括連携協定」を結び、協力して地域の課題解決を目指しています。
渋川市とフォレストエナジーの包括連携協定締結式の様子
渋川市とフォレストエナジーの包括連携協定締結式の様子
R副委員長

そうだったんですね!

確かに、少子化で不要となった廃校の使い道は、どの自治体も探しているとよく聞きます。それで地域の方から提案があったわけですね。

フォレストエナジーさんとしては、どういったところに魅力を感じて提案を受け入れたのですか?

大久保さん

2つの魅力があると考えています。

1つ目は、地域との繋がりを作りやすいところです。
発電所と言うと、地域の方には馴染みがあまりありません。しかし、VOLTERは小型な設備ですので、小学校の校庭に設置出来ました。

そうなると結構見て頂ける機会も多く、地域とのつながりが出来てきています。見学会なども開催しています。

見学会の様子
見学会の様子
R副委員長

廃校の校庭に設置したことで、地域の方に親しんでもらえたということですね!地域に開かれた研究所だということが良く分かります。

もう1つの魅力はどういったものでしょうか?

大久保さん

水平展開を期待できる事です。

木質バイオマス発電を行うには木が必要不可欠です。
しかし、材料を得やすい山間地域ほど廃校の扱いに頭を悩ませています。
ここ渋川市と同じような課題を抱えているのです。

渋川バイオマス研究所が地域振興のモデル事業となるように、そして他の地域にも事業拡大をできるようにと考えています。

R副委員長

素晴らしい構想ですね!産業がないと地域は衰退していく一方ですから。木質チップの需要が生まれれば、林業が元気になっていきますね。

地域全体を巻き込めるという強みが渋川市との包括連携協定にもつながっているのですね!

学校(研究所)の中はどんな様子?

R副委員長
私も、見学に行きましたが、見た目などは学校のままですよね?
大久保さん

はい、校舎の中はオフィス・ラボ・会議室として使ってますが、必要のないところはそのまま手をつけずに残しています。

なので、懐かしい要素が結構いっぱいあるかなと思います。

R副委員長
校舎の中をご案内してもらう中でとても驚いたのが、とても古い温度計がありましたよね?
あれは何年ぐらい使ってるんでしたっけ?
大久保さん
なんと昭和5年度の卒業記念品の温度計です!
92年前で、いまでも現役で動いています。
昭和5年の温度計
昭和5年の温度計
大久保さん

こちらの校舎が木造だった頃のものですからね。

校舎の建て替えが行われて、その時に移し変えられて、まだ現役で動いているということで、なかなか歴史を感じます。

家庭科室からの景色

R副委員長

あと、凄い印象に残っているのが、3階の家庭科室を改造して、地域の方が見学できる研究スペースがありましたよね?

その景色が本当に驚くくらい良くて…

大久保さん

あ、そうですね!

渋川市はどっち向いても山があるんですが、教室の三階から見渡せるのが赤城山です。

フォレストエナジーの教室から見える景色
フォレストエナジーの教室から見える景色
大久保さん

桐生の皆さんは、南面から赤城山を見ていると思いますが、ここからだと西面がバーンと目に入ります。

なかなかの絶景です!

体験できる内容

R副委員長
家庭科室の中に、研究器具のようなものがいくつか置いてありましたが、地域の方に見てもらえる機会はあるんですか?
大久保さん

はい、ぜひ見ていただきたいと思っています!

この木質バイオマスのガス化発電の原理を楽しく学んでいただく実験をできるようにしていまして、その実験室を家庭科室のラボに設けています

木質バイオマスのガス化発電の実験の様子
木質バイオマスのガス化発電の実験の様子
R副委員長

自然豊かな環境の中で、最先端のバイオマス発電のことを勉強できる機会はとても貴重だと思います!

色んな方に足を運んでもらいたいですね。

見学会について

Volterの原理をメモするU委員長
Volterの原理をメモするU委員長
R副委員長
夏休みにも見学会があったと伺ったのですが、その時のお話をお聞きしてもよいですか?
大久保さん
はい。渋川市恒例の地元企業を巡るバスツアーで、バイオマス発電や再エネなどに馴染みのない子どもたちが見学にいらっしゃいました。
R副委員長
あ、そうだったんですね!子どもたちはどんな様子でした?
大久保さん

発電とかエネルギーとかに対して抵抗がありそうだったんですが、試験管とアルコールランプを使って実験してもらったんですよ。

木を燃やさずに加熱すると、ガスが出てきて、そのガスに青い火がつくんですね。

それを見て、皆さん大興奮で

アルコールランプの実験の様子
アルコールランプの実験の様子
大久保さん
その後、ボルターの機械の見学に後移ったんですが、中開けて「あ、この部分が試験官なんだね」と伝えると、すごく楽しく、分かりやすく見てもらえた様子でした。
R副委員長

小さい子でもとっつきやすく、楽しめる見学会なんですね!

大久保さん

実験器具で、高温になるアルコールランプとか使いますから、小学校高学年ぐらいからの参加を想定しています。

しかし、今回未就学児も抱っこしてもらいながら参加していました。

そういう感じでよろしければ一緒にできます。

R副委員長

そうなんですか、凄いです!

地域密着で最新のことを行っていて、地方の課題を解決する取り組みだと思うので、本当にいろんな方に知ってもらいたい内容ですよね。

見学会の情報は?

R副委員長

そういったイベントを企画された際は、我々はどこから情報を得ることができますか?

大久保さん

WebサイトやSNSをやっていますので、よろしければ探してみてください。

フォレストエナジー 渋川バイオマス研究所」で検索すると出てくるかなと思います。

R副委員長
ありがとうございます。我々のWebサイトやSNSでもよろしければご紹介させていただきます!

まとめと次回

渋川市の廃校を研究所にし、また地域の方々との見学会も積極的に行っているフォレストエナジー株式会社。

私も見学に行きましたが、最新のバイオマス発電について勉強しながら、懐かしさも味わえる、とても素敵な施設です。

興味を持った方は以下の公式サイトから、見学会に是非参加してみてください!
渋川バイオマス研究所

さて次回ですが、フォレストエナジーの最新発電機「VOLTER」 の秘密に迫っていきます!お楽しみに!

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>群馬県桐生市出身のメンバーで構成

群馬県桐生市出身のメンバーで構成

エンジニア・料理人・営業・大工などなど様々な経歴を持つメンバー
ただ一つの共通点は桐生市出身ということのみ

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