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カインズが低価格で高品質な商品を開発し続けられる理由。メンバー(社員)全員が開発者?【カインズ広報部へインタビュー③】

前回に引き続き、株式会社カインズの広報部 宮田様にインタビューを行っています。

インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
①カインズ デジタル化など第3創業期がもたらした変化とは?
②ベイシアグループとカインズの関係性 前橋吉岡店のクッキングファンとは?
③カインズが低価格で高品質な商品を開発し続けられる理由。メンバー(社員)全員が開発者?

前回は、ベイシアグループとカインズの関係性や事業連携についてお話を伺いました。今回は、カインズの商品開発体制についてインタビューした内容をまとめています。株式会社カインズ広報部宮田さま

 

宮田様のご経歴

2018年に株式会社カインズにご入社。
店舗での業務を経て、現在は広報部に所属。

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こちらの記事内容は以下のYouTube動画でも公開しています!動画の方が良いという方は以下からご視聴お願いします!(できれば高評価もお願いします)

商品開発の秘密

U委員長
店舗に行くと低価格で高品質なオリジナル商品がたくさん置いてあることに気づきます。
宮田さん
ありがとうございます。
U委員長
そういった商品開発で大事にされているポイントは何かありますか?
宮田さん

カインズでは、メンバー全員参加型の商品開発という風によく言っています。

私たちも仕事を離れれば一消費者として商品を使用します。
その日常の中で、困っていることや気づきについて意見を出し合える環境が整備されています。

U委員長
会議などで意見を募るイメージでしょうか?
宮田さん

いえ、社員がアクセスできる掲示板のようなシステムが構築されています。

その中で、お客様に一番近いところにいる店舗のメンバーが新しい商品のアイディアや既存商品の改善案を提案することができます。

U委員長
なるほどです!イメージがわきました!
宮田さん
そういう意味では2万人近いメンバーが感じている生活の悩みや不満点を商品開発に反映ができるのが、カインズの強いところです。
U委員長

アイデアを出す人が2万人…凄いです!

実際にお客さんからの意見を聞いて、店舗の方が商品開発に反映していく事例もありますか?

宮田さん

はい、ございます。

例えば立つほうきという結構有名なオリジナル商品があるのですが。

立つほうき
https://www.cainz.com/g/4549509111177.html から引用
宮田さん
もう少し長い方が使いやすいというお客様からのご意見をいただいて、ロングバージョンも販売することになりました!
U委員長
お客様から店舗へ、そして店舗から本部へと商品のアイデアを集める流れがしっかり出来上がっているのですね。

商品開発から販売までの流れ

U委員長
社内のご意見を元に商品開発に生かされているということですが、そこから販売に至るまではどのような流れになるのでしょうか?
宮田さん
カインズの商品は、企画生産から販売まで一例の流れを一貫して行うSPA(製造小売業)を推進しています。
U委員長
SPAですね。そのような方針は実際にどのようなメリットを生んでいますか?
宮田さん
SPAの推進により、トータルコーディネートのしやすさや、くらしが豊かになる機能として「不便さの解消」と「イージーケア(使いやすさ)」を念頭にした開発が実現しています。
U委員長
トータルコーディネートのあたり、具体的にはどのような商品があるのでしょうか?
宮田さん

例えば、毎日の洗濯・清掃・調理などの家事が楽になるように商品開発した「楽カジ」があります。

他にも、インテリアやペット用品、アウトドア、ガーデニングなどまで、オリジナル商品は多岐にわたっています。

「楽カジ LAUNDRY」洗濯ストレスを解決する便利グッズ
https://www.cainz.com/contents/household-supplies/rakukaji_laundry.html から引用
宮田さん

特にDIYに関しては、日曜大工だけではなく、くらしを良くするために自分でやってみることの全てを「DO IT YOURSELF」であるとカインズでは広義に考えています。

DIYは、カインズらしいライフスタイル提案の重要な柱と位置付けています。

U委員長

ありがとうございます、

「DIY HR」のように、人事制度の中にもDIYという言葉が登場しますよね?

宮田さん
よくご存知ですね(笑)
U委員長

はい(笑)

それくらい、DIYという精神が重要ということですよね。

東急ハンズのグループ化というニュース

U委員長

最近では、「2022年3月に東急ハンズを「新たなDIY文化の共創に向けたパートナー」としてカインズグループに迎えた」というニュースがかなり各所で取り上げられていました。

今後どういったことを狙っているのかなど、お話できる範囲でお聞きできればと思います。

宮田さん

はい。まずカインズとハンズの理念について説明します。

カインズは先ほどの通り、設立以来、「商業を通して社会の発展に貢献する」ことを志に、全国に展開する店舗とそこで働くメンバーが、それぞれの地域の皆様のくらしに寄り添いながら事業活動を行っています。

U委員長
ありがとうございます。
宮田さん
一方ハンズは、「手を通じて新たな生活文化を創造しよう」という思いで、1976 年の創業時に「手の復権」をキーワードに掲げ、独自の DIY(Do It Yourself)を中心としたライフスタイル提案型ショップとしてスタートしました。
ハンズの商品がカインズのサイトに
https://www.cainz.com/contents/household-supplies/hands.html から引用
U委員長
DIYですか。カインズととても近い考えなのですね!
宮田さん
はい、くらしをより良くすることを志向する両社では、極めて高い親和性があると考えています。
U委員長
今後については、どのような関係で事業を進めていくのでしょうか?
宮田さん
先ほどのハリネズミの話じゃないですが、カインズグループとして各社の強みを生かし、「お客様のより良い暮らし」「生活文化の創造」の実現に向けて取り組んでいきます。
U委員長

ありがとうございます。

グループ化から1年が経過し、何か実際に取り組まれたことなどはございますか?

宮田さん

カインズとハンズ ビーが西友福生店に今春に同時オープンをしました。

新たな店舗を同じ施設内で同時にオープンするのは初めてなので、私自身も楽しみに感じています。

西友福生店にカインズとハンズビー
https://www.cainz.co.jp/news/1175/ から引用
U委員長
ありがとうございます!

まとめ

今回は、カインズの商品開発体制とその特徴、そしてハンズのグループ化について広報部の宮田様から詳しい解説をいただきました。

カインズが持つ強みとして、全社員が消費者としての視点を活かした商品開発が挙げられ、2万人近い社員からのアイディアが集結することで、低価格で高品質な商品が生まれ続けていることが分かりました。

また、ハンズとの新たなパートナーシップについては、今後新しいニュースが出てくるのでしょう。とても楽しみです!

さて、3回続いた株式会社カインズへのインタビュー企画も今回で最終回です。ご協力いただいた、広報部の宮田様、誠にありがとうございます!

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>群馬県桐生市出身のメンバーで構成

群馬県桐生市出身のメンバーで構成

エンジニア・料理人・営業・大工などなど様々な経歴を持つメンバー
ただ一つの共通点は桐生市出身ということのみ

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