今回は、世界を代表する企業で、2023年8月1日に群馬県太田市に本社を移転された日本ミシュランタイヤ株式会社の三輪様・伊藤様に、インタビューをさせていただきした!
ミシュランガイドの取り組みや、なぜ群馬県太田市に本社を移転されたのか、またミシュランが導入した新しい技術についてなど、気になるトピックをご質問しました。
全部で3本の構成となっています。ぜひ最後までお読みください!
- インタビュー記事一覧(クリックすると展開されます)
- ①120年以上続くミシュランガイドの歴史と最近取り組みが進むデジタル化の効果とは?
②日本ミシュランタイヤはなぜ群馬県太田市に本社を移転したのか?執行役員に直接訊いてみた!
③金属積層造形技術 ミシュランタイヤが進める新しい技術と群馬県企業の連携
三輪様のご経歴
2017 年 6 月 日本ミシュランタイヤ株式会社に広報部長としてご入社。
2023 年 7月 ミシュランガイド・RPWA(ロバート・パーカー・ワイン・アドボケート)事業部 執行役員就任(現職)
三輪さんのご紹介
今日は、世界を代表するタイヤメーカーで、先日群馬県に本社を移転された日本ミシュランタイヤ株式会社様に、インタビューをさせていただきます。
前半では、ミシュランガイド、RPWA(ロバート・パーカー・ワイン・アドボケート)事業部 執行役員でいらっしゃる三輪様に、お話を聞かせていただきます。
三輪様、よろしくお願いいたします!
はい、三輪と申します。
よろしくお願いいたします!
はい、私が日本ミシュランタイヤに入社したのは、7年ほど前になります。
それまでは、外資系の企業で、主にマーケティングや広報などに従事してきました。
ミシュランに入社してからは、広報部で約6年間従事してまいりました。その後、ミシュランガイド事業部に配属となっております。
ミシュランガイドの歴史
ミシュランガイド事業部ということなので、ミシュランガイドについてお話を聞かせていただければと思います。
タイヤメーカーであるミシュランさんが、どういった経緯でいわゆるグルメガイドを出されたか?、というのがとても気になります。
何かきっかけがあったのでしょうか?
今から124年前にさかのぼります。
その頃はまだ馬車が走っていて、自動車は高級車で、富裕層や俳優が乗っている乗り物でした。
そして、まだ遠出をするという時代ではなかったようです。
創業者であるミシュラン兄弟は、その頃からタイヤを作っていました。
人々に安全に、そして楽しく遠くに旅をしていただきたいという願いを込めて、旅先での喜びやホテル、その頃はまだあまり知られていなかったガソリンスタンドの位置、修理工場がどこにあるか、という情報をまとめて小さなガイドブックを発行しました。
はい、そこから124年が経過していますが、自動車や人々の進化とともに、ミシュランガイドも進化を遂げています。
そして、その一つの形としてこのレストランガイドを続けているということですね。
ありがとうございます。
そういう歴史があったんですか…。
三つ星レストランなど、飲食店についてのガイドが有名だと思うのですが、元々はそういった「車で旅をする方」に向けて作られたものだったんですね。
三つ星レストランの定義
そうなんです。
ガイドにも書かれているんですが、三つ星の定義は、「そのために旅行する価値のある卓越した料理を提供するレストラン」です。
ミシュランガイドでは、以下のようにレストランの基準を定義ています。
- 三つ星:そのために旅行する価値のある卓越した料理
- 二つ星:遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
- 一つ星:近くに訪れたら行く価値のある優れた料理
「じゃあどのレストランに行きたい?あのレストランに行きたいから、あの場所に行こう」
と思えるようなレストラン、というのが三つ星の基準になっています。
ビブグルマン
三つ星は勿論、そういうスペシャルな日というイメージがあると思うんですけれど、ビブグルマンではいろいろなカジュアルなレストランも紹介しています。
ラーメンがあったり、お好み焼きがあったり、たこ焼きがあったり、色々な楽しみ方をしていただけると思います。
https://guide.michelin.com/jp/ja/about-us
ミシュランさんが最近ラーメンを特集されて、ネットで盛り上がっているのを見ました。
色んな方向でご紹介されているんですね。
ミシュラングリーンスター
最近では、持続可能性(サステナビリティ)というのは、世界的に社会的なトレンドになっています。
はい、私達もミシュラングリーンスターというものを発表いたしました。
環境を守り、持続可能性の⾼い社会に向けて取り組むレストランやシェフに焦点を当てております。
そうなんですね!
時代に合わせていろいろな評価をされているんですね。
ミシュランガイド 調査員の噂
話は逸れちゃうんですけど、実は我々お散歩委員会のメンバーの一人が、飲食店を近々オープンする予定です。
例えば。ミシュランさんの調査員に来てもらえる可能性ってあるのでしょうか?
ミシュランガイドは、日本では東京・京都・大阪・奈良・愛知などで発行しているんですが、調査員はおいしい食材や場所を求めて、色んなところを調査しています。
また、匿名調査ですので、もしかしたらあなたが食事をしているお店にいるかもしれません…。
調査員と分かって特別なお料理を出してもらったりすると、別の機会にお客様が行った時に味が違うという可能性があります。
そうなってはいけないので、匿名性は非常に大事にしています。
ミシュランガイドのデジタル化
今までのミシュランでは、紙の本という形式で情報を発信されていたと思います。
最近、デジタル化に取り組んでいらっしゃると聞いたのですが、そのあたり教えていただいてもよろしいですか。
この赤い本は皆さんご覧いただいたことがあるかと思うんですが、これと並行してミシュランでは、いまデジタル化に非常に力を入れております。
ミシュランガイド公式で検索していただきますと、アプリが出てきます。
日本のミシュランガイドの情報はもちろん入っています。
それに加えて、ニューヨークやパリとか、外国の情報も全て入っています。
とても便利!
また、無料で見ることができます。
私たちが海外旅行に行って、美味しいものを食べたいなって思った時にすぐ活用できますし、逆にインバウンドの方が海外から日本に来る時にも使っていただけます。
はい、旅の楽しみって、宿・ホテル・人の触れ合い、さまざまな要素がある中で、美食ってすごく大きな位置を占めるのかなと思っております。
そう思うと、このミシュランガイドのアプリは、多くの方にもっと使っていただけると期待しています。
ミシュランガイドアプリの機能 予約もできる
はい、おいしいものを気軽にお昼に食べたいなと思う時はビブグルマンで、環境に優しい取り組みを応援したいと思ったらミシュラングリーンスターの店を選ぶということが簡単にできます。
また、このサイトから予約もできるようになっています。
まとめと次回
今回は、日本ミシュランタイヤの三輪様に、ミシュランガイドの歴史と最近取り組みが進むデジタル化についてお聞きしました。
Webサイトやアプリの導入により、日本・海外問わず様々な情報を簡単に検索できるようになっています。このアプリが更に広まることで、世界中の人の旅がもっと充実すること間違いなしです!
気になった方は以下サイトからインストールしてみてください。
次回は、なぜ群馬県太田市に本社を移転されたのか、改めて三輪様にお話を伺っています。そちらもぜひ!