皆さん夏と言えば何を想像するでしょうか?やっぱりお祭りでしょうか?
群馬県には多くの魅力的なお祭りがありますが、今回はその中でも桐生八木節祭りにフォーカスして、歴史や魅力をまとめていこうと思います。
ちなみに、この内容はYouTube動画でも解説しています。こちらもよろしければぜひご覧ください!
八木節祭りの日程
桐生八木節祭りは、2023年で第60回目を迎える歴史あるお祭りです。毎年8月の第1金曜日から3日間開催されます。
2023年では、以下の日程で開催されます。
- 2023年8月4日(金)
- 2023年8月5日(土)
- 2023年8月6日(日)
桐生八木節祭りの規模
桐生八木節祭りは、2.5kmの歩行者天国があり、なんと3日間で年間50万人以上もの人々が訪れる大規模な祭りなんです。
桐生市の人口が2023年6月時点で103,547人なので、その5倍程度の来場者ということになります…!
参加する桐生在住の方々はみな口をそろえてこう言います。
「普段この人たちはどこにいるの?」
と。
50万人という規模がどれほど大きいかを具体的に説明すると、それは港区と渋谷区の人口を合わせた46万人に近い数です。港区と渋谷区の全住民が桐生市に集まるようなイメージを思い浮かべていただくと、この規模の大きさが実感できるでしょう。
桐生八木節祭りと祇園祭
祭りの起源は、1964年。祇園祭を中心に、そのほか商工祭・七夕祭・花火大会など地域の祭礼などをまとめて、第1回桐生まつりとして開催されました。その後、1988年に全日本八木節競演大会が開催され、八木節のイメージが強まったことから、桐生八木節まつりと改称し現在にいたっています。
現在では、八木節祭りは桐生市の夏の風物詩として広く知られています。
桐生祇園祭
現在では、「八木節まつり」と言われていますが、もともとは牛頭天王(ごずてんのう)桐生祇園祭がベースとなっています。
牛頭天王(ごずてんのう)は、祇園精舎の守り神とされています。
桐生祇園祭は、なんと1656年に最も古い祭りの記録があります。
つまり360年以上続く伝統的なお祭りなんです…!
ちなみに、桐生の街並みが整い始めたのは、1591年ごろです。街が成熟してきたタイミングで自然とお祭りが起こっていたのでしょう。
桐生まつり(桐生八木節祭り)の歴史は60年ですが、元となったお祭りは360年です。ぜひ、この偉大な伝統をしっかり伝えていきましょう!
(ちなみに)神仏分離と桐生祇園祭
もともと牛頭天王を祀ったお祭りでしたが、現在はスサノオを祀ったお祭りになっています。
牛頭天王は仏教、スサノオは神道といった違いがあります。
日本ではお寺と神社は密接な関係があり、仏が神の仮の姿 or 神が仏の仮の姿とされていました。しかし、17世紀ごろから、「神道は日本人の宗教で、仏教は海外の宗教だから分別せよ!」というアイデアが出始めました。
これを神仏分離と言います。その影響で、廃寺したり仏教の用語で神を呼ぶのを禁止されたり様々な指示がなされました。それを受け、桐生でも明治3年にもともと牛頭天王を祀っていた衆生院(現在の本町三丁目あたり)が廃寺となり、八坂神社に改名されました。
その後、明治41年に美和神社(宮本町あたり)へと合祠され、現在に至っています。
本当にただの豆知識ですが、日本で明治時代よりも前に神仏分離進めていたのが、あの水戸黄門です。
桐生八木節の見どころ
桐生八木節まつりの一番の見どころ、それは何と言っても「八木節」のパフォーマンスです!
桐生の中心で皆が躍る八木節祭りは圧巻です!
シンプルな振りなので、是非参加して皆で踊りましょう。正直言葉で説明するより見てもらった方が魅力と熱量が伝わります!
その他にも、ジャンボパレードといって、大きな担ぎ物や曳き物をもって行進するのも見ていてとても楽しいです。ただ…とんでもなく暑そうで心配になります!
また、全日本八木節競演大会や、元々の八木節踊りを現代風にアレンジしたダンス八木節のパフォーマンスも見どころですね!
ここ数年の開催状況
最近の桐生八木節まつりは、新型コロナウイルスの影響で開催状況が変わっています。
2020年は中止となり、2021年と2022年は縮小開催となりました。中心での八木節おどりジャンボパレードは過去3年見ることができませんでした…。
しかし、ついに2023年!通常開催されることが発表されました!!
桐生市の皆が待ち望んでいました。
群馬近郊の方々、ぜひ参加してみてください!一緒に踊りましょう。
まとめ
ということで今回は、桐生八木節まつりの起源、その魅力、そして最近の開催状況まで、幅広く紹介しました。
是非、一度この桐生八木節まつりに足を運んでみてください。特に2023年は久しぶりの開催ということで、街全体がやる気になっています。
そしてその魅力を直接体験し、桐生の歴史と文化を感じてください。
皆さん、最後まで読んでいただきありがとうございました。次は別のお祭りを紹介しようと思いますー!