群馬県が誇るきのこのパイオニア 森産業の商品開発に迫る【森のきのこ倶楽部】【インタビュー】

群馬県が誇るきのこ栽培のパイオニア

森産業本社
森産業本社(群馬県桐生市)

今回は群馬県を代表するきのこ栽培のパイオニア企業、森産業さんにお邪魔してきました!

森産業さんは、群馬県桐生市に本社を構えている企業です。昭和18年に設立され、きのこの種菌や菌床の製造販売を行っています。

以前、動画でも紹介したこともあるのですが、創業者の森喜作博士は、しいたけの人工栽培に世界で初めて成功したきのこ研究の第一人者です。

創業当初から、きのこの種菌や菌床などを製造・販売していた森産業。現在はそれらに加えて「森のきのこ倶楽部」というブランドで、一般消費者向けに国産きのこを使用した商品を販売しています。
その美味しさから、着実に販売を伸ばしています。

国産きのこのおいしさを拡げていきたい

森のきのこ俱楽部商品
森のきのこ俱楽部の商品

森のきのこ倶楽部ブランドをご存知でしょうか?
これらは、一般の方々向けに主にECサイトで販売している森産業の商品です。

森のきのこ倶楽部は、もともと楽天市場などでスタートし、今年で20周年を迎える事業だそうです。

このブランドは、森産業株式会社が長年にわたり培ってきた実績を活かし、国産のきのこの需要を拡大させる目的で立ち上げられました。加工食品として一般の方々に提供することで、より多くの人々に国産きのこの美味しさを届けたいという思いが込められています。

森産業さんはきのこの種菌メーカーですが、国内のきのこの生産者の方々が作るきのこのおいしさをもっと拡げていきたいという思いがあり、国産のきのこを加工して一般消費者向けに販売を開始したのが「森のきのこ倶楽部」の立ち上げのきっかけとなっています。

また、ベルサンテという食品加工ができる関連企業を持ち、グループ間で密接に連携を取る事で商品開発から製造までを一貫して行う事ができる強みもあります。

森のきのこ倶楽部の立ち上げ秘話

本社入り口にある森博士の像
本社入り口にある森博士の像

森のきのこ倶楽部が立ち上げられた経緯や苦労について、同社の石川様にお話を伺ってきました!

森産業 石川様
森産業 石川様

石川様)

このブランドの立ち上げに関しては、どのような商品を作るかが最初の課題でした。コンセプトはもちろん大事ですが、具体的な商品展開についても考えなければなりませんでした。そこで、グループ企業であるベルサンテの食品加工工場をフル活用し、商品開発に取り組むことになりました。食品開発部門と一般向け部門が連携して、新たな取り組みが始まったのです。

しかし、異なる会社間の連携は簡単ではありませんでした。社内でのコミュニケーションや連携の難しさが、最初の壁となりました。そんな中でも社内の協力や努力によって、新しいブランドの立ち上げが実現しました。

もりのしいたけ農園

もりのしいたけ農園
もりのしいたけ農園(森産業さんHPより参照)

続いて、森のきのこ倶楽部の中から、人気の「もりのしいたけ農園」の開発秘話についても、石川様に伺いました。

石川様)

我々は、キノコを通じて人々に喜びを提供したいという経営理念に基づいて動いています。キノコ栽培を楽しんでもらい、食品への理解を広げるために、このような商品を開発しました。

さらに、この商品は食育の一環として位置付けられています。身近に感じながらキノコの成長過程を体験し、食べ物への理解を深めることができます。これによって、お子様やご家族と一緒に楽しむことができます。

また、商品の魅力はそのコスパにもあります。一つの商品から400g ~ 500g のしいたけが収穫できます。

「めずらしいきのこ農園」シリーズ

めずらしいきのこ農園(森産業さんHPより参照)

また、きのこ農園シリーズでは、期間限定で珍しいきのこも発売されているようです。

石川様)

一昨年は、サンゴハリタケという白くてサンゴのようなキノコが話題になりました。去年はタモギタケという黄色いきのこが注目を集めました。そして、今年も新たな珍しいきのこが登場します。

(*取材日時点では)まだ詳細は言えませんが、新しい商品のリリースは近日中に予定されています。近々詳細が明らかになる予定ですので、お楽しみに!

販売は通販サイトで行われますので、ぜひチェックしてみてください。また、公式のSNSアカウントでは最新情報が随時更新されますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

取材後にSNSを確認していたところ、「めずらしいきのこ農園」シリーズの第3弾として、光るきのこ「ヤコウタケ」の発売が、2024年4月11日に発表されていました。

森産業さんに訊いた!きのこ栽培のコツ

以前、メンバーのバント営業部長も、しいたけ栽培をしてみました。

もりのしいたけ農園 栽培レポ【バント営業部長】

ただ、栽培キットの管理には、いくつかのポイントがあり、それを踏まえるとたくさんのしいたけを栽培できるそうです。
こちらも石川さんにお伺いしてきましたので簡単にまとめてみました。下記のポイントを踏まえてきのこ栽培を楽しんでみて下さい。

①栽培開始を逆算して商品を注文する

この商品は生きています。忙しい時期に商品が届いて、放置してしまうと生育が始まってしまい、きのこが生えてきてしまいます。

きのこに最適な環境で栽培してあげるためにも、栽培が開始できるタイミングを逆算して商品を注文してください。

②朝晩の温度と湿度をしっかり管理する

きのこは5度以下になると成長が止まってしまいます。特に冬場などは外気に触れる場所での栽培はお勧めできません。

18度~25度くらいの常温帯での栽培を心掛けましょう。
また、乾燥しすぎないように朝晩は霧吹きで保湿も忘れずに行ってください。

③まとえて収穫は厳禁!?収穫は都度おこなう

上手く栽培できると、きのこがびっちり生えてきます。
ついつい、週末にまとめて収穫するかと考えがちですが…きのこの傘の裏側の膜が開いたら適宜収穫するのがベスト!

育ったきのこを放置すると育ちすぎて食感が悪くなったり、周辺のきのこの成長を阻害する要因にもなります。
少し手間は掛かりますが、育ったきのこは適宜収穫をしてあげて下さい。

④保管は冷凍がおすすめ

前述したとおり、この商品では上手に育てると400g ~ 500g ほどのきのこが収穫できますが、さすがに食べきれないときもあります。

そんな時には冷凍保管がおすすめです。
流通状態ではあまり見かけませんが、きのこは冷凍保管ができます。

そしてきのこは冷凍をすることで旨味がアップするとか。
ご家庭の冷凍庫でも1か月を目安に保存ができますので、沢山とれたきのこは冷凍して長い期間お楽しみください。

⑤美味しい食べ方

色々な調理方法がありますが、石川さんにおすすめを伺うと、「収穫したてをシンプルに焼いてお醤油をたらして食べる」だそうです。
これは、想像しただけで美味しいのが分かる・・・皆さんも試してみて下さい!

森産業のおすすめ商品『うま香つゆの素』に加え、パスタソースなどレトルト商品にも注目

在宅時間が増え、おうちでの食事が重要性を増している今、森産業さんからおすすめの商品をご紹介します。

うま香つゆの素

まず1つ目は、「うま香つゆの素」です。このつゆは、きのこの風味が豊かで、その香りと味わいは絶品です。
群馬県内であればスーパーや道の駅などで簡単に購入できる定番商品です。

国産きのこを活かしたパスタソース

えび香るきのこと帆立クリームソース(森産業さんHPより参照)

また、森産業さんのパスタソースも注目です。

国産きのこの風味と食感を活かした設計になっているので、パスタに絡めるだけでお手軽にきのこパスタを楽む事ができます。きのこ好きにはたまらない商品となっています。

炊き込みご飯の素

炊き込みご飯の素

森産業さんでは、炊き込みご飯の素も販売しています。

国産のきのこをたっぷりと使用し、お米と一緒に炊くだけで本格的な味わいが楽しめます。手軽に作れる上に栄養価も高く、忙しい日常でも手軽に健康的な食事を楽しめます。

新商品!中華がゆ

中華粥

新発売の商品は、海鮮と国産きのこが入った中華粥です。

この中華粥は、海鮮の旨みと国産きのこの旨みがしっかりと合わさった、贅沢な一品です。ぜひ、ご家族やご友人とお楽しみください。

また、これらの商品には業務用の需要もあり、メーカーさんとの連携を強化して幅広いニーズに応える体制を整えているそうです。

終わりに

森産業さん、お忙しいとところ取材にご対応いただき、誠にありがとうございます。

最後に、森産業さんに関連したURLを貼り付けておきますのので、ぜひチェックしてください。

森産業株式会社 | きのこ種菌売上トップシェア しいたけ栽培のパイオニア (drmori.co.jp)

https://www.facebook.com/drmori.co

https://www.instagram.com/morinokinokoclub/

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>群馬県桐生市出身のメンバーで構成

群馬県桐生市出身のメンバーで構成

エンジニア・料理人・営業・大工などなど様々な経歴を持つメンバー
ただ一つの共通点は桐生市出身ということのみ

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