群馬県の名産品「下仁田ネギ」の魅力を解説

群馬県の名産品「下仁田ネギ」を紹介します。

お近くのスーパーで、こんな太いネギを見た事はないでしょうか。
「高いけど何か違うの?」って、思っていませんか?

普通のネギとは全くの別物です。

今回は下仁田ネギの素晴らしさを、3つに絞ってご紹介!

・「ネギのお殿様」と言われる特別なネギ
・下仁田ネギは栄養素が豊富
・下仁田でしか作れない幻のネギ
動画でも下仁田ネギの魅力を紹介しています。
写真・イラスト盛りだくさんです。
時間がない方は、まずは動画からどうぞ!

ネギのお殿様

下仁田ネギは「殿様ネギ」と呼ばれています。
私が勝手に名付けたわけではありません。
江戸時代のある逸話に基づいた称号なのです。

1805年の江戸幕府場内から手紙が届きました。
その手紙には、「下仁田ネギを200本至急送れ」と書いてありました。
日本全国の数あるネギの中から、下仁田ネギが選ばれたのです。
この歴史的事実から、下仁田ネギは殿様ネギと呼ばれています。

大正時代には、天皇陛下への贈答品として献上されました。
伊勢神宮の奉納農産物の品評会でも、連続入賞するなど、
評価を年々上げています。

下仁田ネギは日本を代表するような農作物なのです。

豊富な栄養素

ここからは下仁田ネギの栄養について解説していきます。

「硫化アリル」が他のネギの3倍!

「風邪を引いたらネギを首に巻け」
こんな民間療法が生まれるくらい、ネギは健康に良い食材です。

下仁田ネギは普通のネギ以上に栄養が豊富です。
「硫化アリル」という抗菌物質が、一般的なネギの3倍含まれています。

硫化アリルとは?
ネギやニンニクに含まれる抗菌物質です。

吸血鬼の弱点がニンニクなのは、硫化アリルのおかげ⁉︎

諸説ありますが、
吸血鬼がニンニクを苦手とするのは、硫化アリルの抗菌作用が理由だそうです。
当時の人々は狂犬病の患者を吸血鬼だと言っていました。
抗菌作用のある硫化アリルを含むニンニクが、近くにあると安心ということで、
ドラキュラの弱点はニンニクになったと言われています。

下仁田ネギは辛味が強い

栄養豊富で抗菌作用もある下仁田ネギですが、
1つ大きな弱点があります。
ネギを生で食べたときのツーンと刺すような辛味が強いのです。
この辛み成分は硫化アリルに由来します。

下仁田ネギは生食NGです!

下仁田ネギは加熱によって真価を発揮する!

辛味が強く生食に不向きな下仁田ネギ。
では、どうすればよいのか。
加熱して食べてください。

じっくり火を通すことで、甘くて美味しくなります。
ネギ好きにはたまりませんよね。
下仁田ネギはそんな食べ方にピッタリです。

じっくりと加熱することで、驚くほど甘く、柔らかく、そして香り豊かになります。
他のネギとは文字通り「一味違う」のです。

すき焼きにすると、主役を肉から奪ってしまうほど。

ぜひ、食べてみて下さい。

下仁田限定!幻のネギ

ここまで下仁田ネギの魅力を紹介してきました。
栄養素が豊富で味も良いとなれば、
「下仁田ネギを作ろう」と全国の農家さんが考えそうですよね。

でも、下仁田市周辺でしか作れないんです。
過去、長野県や前橋市で栽培試験を行いましたが、
失敗に終わりました。

その秘密を2つの観点から解説します。

下仁田の特別な土壌環境

関東地方は畑作が盛んです。
それは「関東ローム」という浅間山の火山灰が堆積した土壌が関係しています。
関東ロームは水はけが良いので、田んぼを作るのには向きません。
関東地方で野菜が多く作られるのはこのためです。

下仁田市の周辺では、火山灰に加えて小粒な軽石が混じった特殊な土壌を形成しています。
このような特別な土壌環境が、下仁田ネギの栽培には不可欠なのです。

徹底した生産管理の体制

「下仁田葱の会」という組織が、下仁田ネギの生産管理を行っています。
厳しい7つのルールを守った農家が作ったネギだけが、下仁田ネギを名乗ることを許されるのです。

栽培・出荷における守るべき事項7つ
・下仁田町内で栽培された下仁田ネギであること
・品種の統一を図ること
・品質の統一を図ること
・規格の統一を図ること
・価格の統一を図ること
・箱の統一を図ること
・夏の植え替えをした下仁田ネギであること

一番最後のルール、「夏の植え替えをした下仁田ネギであること」は、少し分かりずらいと思います。
詳しく解説をしていきます。

夏に植え替えをする理由は、太い根を張るためです。
本格的な成長に向けての準備を行います。
このような大変な作業があるからこそ、美味しい下仁田ネギが作れるのです。

下仁田周辺だけという「地理的制限」と厳しいルールの「生産管理の体制」
この2つがポイントです。

スーパーで売っているのは本物ではない⁉

最近は、スーパーで太いネギを見かけますね。
「下仁田ネギ」との表記をよく見ます。
しかし、「下仁田葱の会」の公認ではない可能性が高いです。
下仁田周辺でなくても太く育つ「新種の下仁田ネギ」だと思われます。
「下仁田ネギ」は商標登録を取っていません。
「地名+作物」で登録は難しいそうです。
下仁田葱の会公認でなくても、下仁田ネギと名乗って良いのです。
私は食べ比べてみましたが、本物の下仁田ネギの方が美味しいと思います。
より甘く風味豊かだと、感想を持ちました。
では、本物はどこで買えばいいのか?
最後に紹介します。

最後に

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
下仁田ネギの魅力は伝わりましたか?
一度ぜひ本物の下仁田ネギを味わってほしいです。
下仁田ネギ直産センターで購入出来ます。
ホームページはこちらからどうぞ!
下仁田ネギは11月から翌年1月までの限られた期間でのみ販売しています。
幻のネギですので、ご注文はお早めに!
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>群馬県桐生市出身のメンバーで構成

群馬県桐生市出身のメンバーで構成

エンジニア・料理人・営業・大工などなど様々な経歴を持つメンバー
ただ一つの共通点は桐生市出身ということのみ

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